2013年06月19日

ドールトランクカスタム byステラ(3)


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こんにちは♪ ステラです。

今回は
棚板や扉のペイント、鏡周りの装飾などをして仕上げます。

第3回 『ドールの世界って本当に総合芸術なんですね!(ペイント・鏡・細部仕上げ)』


■ 棚板・引き出し・扉

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ペイントするパーツはすべて本体から取り外しておきます。

これらの主な素材はMDF材。
MDFは反りにくく、とても丈夫な素材で
私もドール背景の壁面に使ったことがあります。

最近は小さめにカットされた商品を見かけなくなってきたので、
ホームセンターなどで端材のちょうどいいのに出会うと
使う予定がなくてもとりあえず購入してしまう私です☆

さて
この後、こげ茶とグリーンに塗るだけなのですが

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せっかくなので私なりの小さな工夫をいくつかご紹介しますね。

第1回の冒頭でお話したとおり、私はアンティークや古い建物が大好きです。
当初思い描いたそんなイメージを大切にしながら、
棚板や引き出しには長く使い込んだようなエイジング加工を施すことにしました。

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ポイントは、やすりを効果的に使うこと。

塗装の前に粗めのサンドペーパーで全体をやすりがけ。
その後、棒やすりでわざと大きめの傷や凹みをつけました。

そしてアクリル絵の具でペイント。
乾いたら細かい番手のやすりで擦って、シャビーな雰囲気を出します。

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レンガの雰囲気にも合うようです。
引き出しのつまみは蝶番に合わせて
真鍮のような渋いゴールドに塗りました。

■ ドア

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ドアはくすんだグリーンにペイント。

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住所表示のようなプレートはアクセサリーパーツです。

可愛らしい天使のチャームもあって激しく迷ったのですが、
初期のコンセプトを思い出して
ここは男子っぽくクールにしようとこちらを選びました。

こういうパーツはレザークラフトのコーナーで探すと見つかるようです。
売り場をウロウロしているうちにときめく出会いがいくつもあって
(革は後ほど登場します)
今回のカスタムのおかげで私の興味の対象もさらに広がってしまいました。

■ 鏡

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デフォルトのオーバル型の鏡では可愛すぎるので、
四角いフォルムに見えるように覆いをつけました。

材料は1ミリ厚のバルサ材です。
カラーリングはバタフライ式のテーブルと上部の飾り棚と合わせて、こげ茶色に。

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リベットを打ち付けたような飾りはホットフィット。
鏡面にはレタリングシートで英文字を加えています。
ここではあまりメッセージ性のない文字の羅列にしました。

うまく貼れなくてところどころ掠れてしまったのも、
見方を変えれば年季の入ったヴィンテージ風!

■ アクセサリーボード

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アクセサリーボードは、
ペンダントやカチューシャなどを自由にかけられるように
シンプルな形にしました。

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クッション部分の材料はスチレンボード(5ミリ厚)と革。
小さなハギレで十分です。

カットしたスチレンボードに両面テープで革を貼ります。

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フックにしたのはピアスパーツ。
余分な部分をカットし、クッションに差し込みました。

周りを囲むように木枠をつけトランクに固定して
アクセサリーボードは出来上がりです。

■ ハンドル

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本体のハンドルは革で自作したものに替えました。

同じサイズの既製品を探してはみたのですが見つからなくて。
革をこんな風に加工するのも初めてで、試行錯誤でした。

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もとのハンドルパーツを参考に革をカットし、
2枚貼り合わせて作りました。

専用の道具もなく、
裁断はカッターで、穴開けには彫刻刀を使うという
ハイパー初心者だからこそのワザを繰り出した私です!
知らないって、時にとても強いですね。

それでも
革を削って磨いて、と作業を進めるうちにすっかり楽しくなって
キーホルダーも革で作ってみることにしました。

■ キーホルダー

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フレーム状に革をカットし中に切手シールを挟み込んで
ハンドステッチで縫い合わせました。

角にハトメ穴を開けて革紐を通し、
クロス型のチャームとモチーフレースを添え
カギにつけたら完成です。

■ ドール固定リボン

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最後に50cmにカットしたリボンを取り付けて、
全てのカスタムが終わりました!



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振り返ってみれば、楽しかった!のひと言に尽きるカスタムでしたが
真っ白なままでも素敵なドールトランクに
やすりをかけたり色を塗るのには大変な勇気が要りました。

文中でも書いたとおり、初めてチャレンジした手法がいくつもあって
不安も大いにありました。
ペーパーナプキンデコも、革を使う技法もそうです。

でも途中からはそんなことも忘れ、すっかり夢中になっていました。



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今回タイトルにした『ドールって本当に総合芸術なんですね!』は
私の心からの感想です。

普段は布ばかり扱っている私が、針と糸をドライバーとねじに持ち替えて
ボンドや塗料と格闘し、木屑まみれになり……(笑)

でも慣れない作業に戸惑いながらも工夫をこらして取り組めたことに
とてもとても満足しています!

とはいえ、カスタムそのものに100%満足しているわけではなく
私もこのトランクも、まだまだ成長の過程にあると考えています。
これで終わりではなく、これから先も、
また手を加えてよりよいトランクにしていければと思います。



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これからしばらくの間、
モデルのかけるくんとともに各地を旅するこのトランクを
ぜひぜひ、
いろんな角度からご覧いただければ嬉しいです。

そしてみなさんのトランクカスタムの参考として
少しでもお役に立てれば幸いです♪

最後に、この素敵な機会を与えて下さったリトルファクトリー様に
心から感謝を申し上げます。

そしてここまで読んで下さったみなさんにも。

拙い内容にもかかわらず
最後までお付き合い頂きありがとうございました!


posted by ステラ at 17:00| 福島 ☁| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月14日

ドールトランクカスタム byステラ(2)


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こんにちは♪ ステラです。

前回は腰板やレンガ、漆喰風の壁面作りについてご紹介しました。

今日は
真っ白なトランクのイメージをを一気に変える
外側のカスタムを始めます。


第2回 『好みの柄に出会えたら出来たも同然!(外観・内壁カスタム)』


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カスタム後


絵が描けなくても平気です!

手描きのようにも見えるこのツタ模様、実はペーパーナプキンを使ったデコです。
絵の具の類は使いません。
プリントされた柄を切って貼るだけ。
材料も作業もいたってシンプル!


■外観カスタム

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用意するのは、ペーパーナプキン、平ハケ、クリアコート。

ペーパーナプキンはネットで検索するといろいろな柄のものが見つかります。
本命はツタ模様、と決めて探した私ですが
その他にも素敵な柄のペーパーがたくさんあって、ついついたくさん買い込んでしまいました^^

クリアコートは乾くと透明になる硬質のニスで、
ここではペーパーナプキンを貼る接着剤として使います。

「せっけんデコパージュ」をご存知の方ならピンときたかもしれません。
私のトランクカスタムはその技法を応用したものです。


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まず、あらかじめどこにどう配置するか考えてから、
使いたい柄を切り取ります。
ここではバラ模様のペーパーの縁取り部分を使うことにしました。

このときハサミで切ってもいいのですが、手でちぎると
貼ったときにより自然になじむようです。

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2枚、3枚重ねのペーパーは、プリントしてある一枚だけを剥がして使います。

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クリアコートをトランク本体にハケで塗り、乾く前にペーパーを貼り付けます。
クリアコートはクリーム状の接着剤のようなもの。
白色ですが乾くと透明になるのではみ出しても大丈夫です。

貼るときに寄る細かいしわはあまり気にしないことにしました。
気にしない気にしないと唱えていたら大きなしわになってしまった箇所もありますが、それは味だと思うことにしました。
よく見ると曲がっていたり。実は几帳面でないことがバレバレです(笑)

どうやらトランクカスタムには人柄が表れるようです。
トランクを持ち寄って見せてもらったら
その人らしさがひと目で分かる気がしてきました。


話を戻します!

もし大きく失敗してしまった場合は、
クリアコートが乾く前にきれいに剥がせばやり直すことが出来ます。
ペーパーナプキンは少し余裕を持って用意しておくといいかもしれません。
もし余ってしまっても本来の用途に使うことが出来ます♪

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ここではレース模様の上にバラを重ねました。
このように、重なった部分は下の柄が透けて見えます。
重ねて貼るときは、その都度しっかり乾かしてから次のペーパーを貼るようにします。

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この面はレース → 英文 → ツタ → 蝶 の順に
4種類の柄を使用しました。

貼り付けが終わり乾いたら、最後に上からクリアコートを重ねて塗ります。
そうすることで紙の表面が保護され、水気にも強くなります。

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かなり雰囲気が変わりました!


■内部カスタム:壁面

同じ要領で、内側の壁に青い鳥の模様をデコしました。

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これで壁面のカスタムは終わりです。





実は私もペーパーナプキンデコは今回が初めてでした。

いきなりトランクに貼るのは心配で
お試ししてみたのがこちらです。

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もとは100円ショップのアクセサリートレイです。
軽くペイントしてからペーパーナプキンを貼りました。

簡単な手法でこんなに変わるなんて!と一度で気に入って
トランクのカスタムに取り入れることにしました。

そしてさらにおまけの一品。

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うちにたくさんある白いパンプス(左奥)を
余ったペーパーナプキンでデコしてみました。
クリアコートの代わりにケマージュを使用していますが、方法は同じです。
プレーンな靴が個性的に変身してびっくり!
これは楽しい。やみつきになりそうです*^^*


ということで、
今回はタイトルの通り、好きな柄を見つけることがコツというお話でした。


次は最終回!
内部カスタムの後編と仕上げです。
オーバル型の鏡を男の子風に変える方法もご紹介します☆


posted by ステラ at 17:00| 福島 ☁| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月12日

ドールトランクカスタム byステラ(1)

初めまして!
dolce e amaro のステラと申します。
普段は主に1/6男子ドール、
リカBFのかけるくんをメインにディーラー活動をしています。
今年はこれまでに2月のLC東京、3月のLC仙台、5月のドールショウに出展いたしました。
最近は女の子服も作り始めましたが、どれもまだまだ勉強中です。

そんな私が
この度、新たに発売されるドールトランクのカスタムをさせて頂きました。

これから3回に分けて、カスタム過程をご紹介したいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします!

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このカスタムで大切なのは情熱と勢いです!
難しい技術は必要ありません。
材料も、主に身近にあるものやインターネットで手に入るものを使用しました。

気分がのったために細かく作りこんだ部分もありますが、
基本的に誰にでも出来る内容だと思います。

これからご紹介する小ワザは、トランクカスタムはもちろん
普段のドール背景作りのヒントにもなるかもしれません。
素敵なドールライフのお手伝いに、お役に立てれば幸いです。
どうぞ最後までよろしくお付き合い下さい♪


第1回 『面倒なことは先にやっちゃおう!(テーマの決定からトランク内部カスタム前編)』

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カスタム前

■ テーマの決定

まず、トランクを実際に自分で使っている場面を想像してみました。

持ち運ぶとしたらやっぱりかけるくんが多いだろうなぁ♪
お洋服はシンプルでナチュラルなものが中心です。
女の子ドールでも好みはほぼ同じ。

そこで、
男の子でも女の子でも違和感なく使える、ナチュラルな雰囲気
にしようと考えました。
途中で気持ちがぐらついたときも、
このテーマを思い出して軌道修正します。

次に、具体的に
好きなものや色、テイストを思いつくままにあげてみました。

私の場合は
雑貨、古いもの、ヨーロッパの街並みやインテリア
色では、白、黒、グリーン、ブルー、こげ茶、掠れた色あい……

お気に入りのDVDを見たり、お買い物に出かけたり、毎日の暮らしの中で
こういうのが好き、というものを意識しているうちに
自然にイメージがまとまってきました。

そしてぜひやりたいと思ったのが、
外側の広い面を撮影背景として使えるように仕上げることです。

トランクがお出かけ先での簡易スタジオになれば嬉しいですよね!
すぐに撮影に使える、絵になる外観にしたいと考えました。


それではカスタムの詳細をご紹介します!


■ 内部カスタム:ドール収納部

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カスタム後

右側のスペースはグリーンの腰板と漆喰風の白壁、
左側は足元をレンガ風にして、壁には青い鳥の絵を配しました。

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ここで使った道具です。
木材は工作用ヒノキ。ホームセンターなどで購入できます。
紙やすりは粗いものと細かいもの、2種類用意しました。

カッターは大きくてしっかりしたもの。
薄い木材なら、フンガー!と力を込めればこれでカットできます。

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彩色に使ったのはアクリル絵の具と筆を数種類。

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初めに腰板の高さを決めてヒノキ材を必要分カットし、
好みの色になるまで2、3度重ね塗りしました。

サンドペーパーで切り口をやすりがけしておくときれいです。

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床材も同様に塗ります。
ここでは右と左で色を変え、仕上げにニスを塗っています。

次はレンガ風パーツです。

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使用するのは厚さ5ミリのスチレンボード。
適当な筆とスポンジ。
白い粉状のものは石灰です。

レンガ壁を作るときは
塗料に生石灰を混ぜて使うとザラザラした質感が出てリアルになります。
画像にあるような、焼海苔などについてくる乾燥剤で十分です。

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まずスチレンボードをカットし、
先を丸くした竹串などでしっかりと溝を掘ります。

ところどころヒビや欠けに見立てた不規則な溝を入れると
古びた雰囲気が出ます。

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下地の色をアクリル絵の具で作り、石灰を混ぜ込みました。

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ざっと全体に塗ったところ。
これだけでもだいぶレンガっぽくなってきました。

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好みの色を作ります。
何色かあった方が自然な仕上がりになるようです。

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塗料をスポンジに含ませて叩くように少しずつ色を乗せていきます。

この頃、トランクカスタムと平行して
イベントのためにドール服を縫っていたので
汚れ防止に作業用の手袋をつけていました。
カッターを使う作業も手袋をしていれば安心です。

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着色が終わりました。

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さらに白を塗って、漆喰を重ねたようにしました。
これでレンガパーツは完成です!


いったい何をしようとしているのか目的を忘れそうですが(笑)
ここでいよいよトランクの登場です。

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ドール収納部のリボンを取り外します。
リボンはねじで固定されていますので、
ドライバーが必要です。

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先に作っておいた床板と腰板、レンガパーツを
木工用ボンドで貼り付けました。
これだけでも雰囲気が出てきました。

これを大きな箱で作ればちょっとしたドールハウスが出来ます。
私が普段ブログ撮影に使っているのも
これと同じ方法で作ったものです。

では次に、漆喰風の壁面作りをご紹介しますね。

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使用したのはこちら、ライトモデリングペースト。
比較的軽く、
厚塗りしてもひび割れしにくいのが気に入って選びました。

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腰板の部分はマスキングテープなどで養生して
モデリングペーストを盛るように塗ります。

最後にリボンをとりつけるための穴を確保するのをお忘れなく。

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乾燥するとつやがなくなり、ザラザラした質感になります。

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最後に腰板の上端に横の板(見切縁)を貼り付け、
腰板スペースはこれで完成です!



左のレンガ壁のスペースがまだ残っていますが、今日はここまで。

今回のタイトルは『面倒なことは先にやっちゃおう!』でした。
その通りチマチマとした作業が続きましたが、
全体でも厄介な部分はこれでほぼ終了。

次回は外観カスタムのご紹介になります。
今度は気楽に出来てぐいぐい進む楽しい作業です^^

内装の青い鳥、外側のツタ模様の秘密をお披露目します。
簡単なのに効果抜群、真っ白なトランクが激変するので
びっくりされると思います!

と自らハードルを上げたところで(笑)

それでは次回もどうぞよろしくお願いします♪


posted by ステラ at 17:00| 福島 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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